結婚式は人生の大きな節目。新郎新婦の門出を祝うために贈る花には、華やかさや美しさだけでなく、祝福の気持ちや品格を込めたいものです。
しかし、「どんな花がふさわしいのか」「NGな色やスタイルはあるのか」「関係性によってどう選び分ければいいのか」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、結婚祝いに適した花の選び方と贈り方を、基本のマナーから花言葉・スタイル別の提案まで、わかりやすく丁寧にご紹介します。心に残る花贈りで、二人の門出を華やかに彩りましょう。
結婚祝いに花を贈る意味とは?
結婚祝いに花を贈ることには、深い意味があります。花は見た目の美しさはもちろん、その香りや色、花の種類が持つ花言葉を通じて、「幸福」「祝福」「新しいスタート」を象徴します。
さらに、式場を華やかに彩る役割を果たし、贈る側の気持ちが形として現れる点でもとても豊かな贈り物となります。贈り先にも「あなたの幸せを心から願っています」という想いがしっかり伝わる手段です。
結婚式に贈る花ギフトの基本マナー
贈るタイミングと渡し方
結婚式では、花を贈るタイミングが重要です。式当日であれば、式場に直接届けてもらうことが一般的ですが、新郎新婦が式の準備に多忙なことも多いため、会場には前日または式当日の午前中に届くよう依頼しましょう。
渡す場合は、受付や控室で「おめでとうございます」という言葉とともに手渡すのが丁寧です。
また、式後に披露宴の余興や二次会の場でサプライズとして渡すスタイルも、思い出に残る贈り方となります。
メッセージカード・立て札の書き方
花には必ずメッセージカードや立て札を添え、贈り主の気持ちと名前がわかるようにしましょう。
文章は簡潔に、「ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに」という言葉が定番ですが、自分ならではの短いひと言を添えると、より心に響くギフトになります。
立て札には「祝 ご結婚○○様へ」といった表書きが好まれ、贈り主名はフルネームまたは○○ファミリー・○○一同など、関係性に合わせて明記します。
結婚祝いにNGな花・色・スタイルとは?
結婚式のギフトとして避けたほうが良い花や色もあります。まず、ユリなど花粉が多い花は、新郎新婦の衣装を汚す恐れがあるため避けるか、花粉処理を依頼することが望ましいです。
また、白一色だけのシンプルすぎるアレンジメントは式場のドレスと競合しがちな点も注意点。色彩には華やかさと調和を意識しましょう。
加えて、葬儀を連想させる菊やししゅう(しゅうよう)の花は、結婚祝いの場には不向きです。スタイルとしても、安っぽい包装や派手すぎるラッピングは避け、上質感と上品さを心がけることが大切です。
結婚式におすすめの華やかな花の種類
バラ・ユリ・ダリア|華やかさと気品を兼ね備えた定番
バラは「愛」「情熱」「美」を象徴し、結婚の場にふさわしい代表的な花です。色によって赤なら情熱、白なら純潔、ピンクなら温かい愛など、メッセージを伝えることもできます。
ユリは清楚さと気品があり、特に大輪のユリは豪華さを演出します。ダリアはボリューム感があり、華やかさと優雅さを兼ね備えた印象を与えられます。
特別な祝福を形にする定番の組み合わせとして、多くの場面で選ばれています。
トルコキキョウ・カスミソウ|柔らかな雰囲気を演出
トルコキキョウは、優雅で少し儚げな雰囲気を持ち、カスミソウを添えることで全体に透明感や柔らかさが加わります。
花嫁の衣装や会場の装飾と調和しやすく、可憐さや清潔感を演出したい方におすすめです。小花を組み合わせたアレンジは、女性らしい繊細さと品格を感じさせます。
季節の花を取り入れたセンスある贈り方
季節の花を取り入れることで、よりセンスを感じられるギフトになります。
春には桜やチューリップ、夏にはひまわりや百合系、秋にはダリアやコスモス、冬にはポインセチアやシクラメンなど、旬の花は鮮度も高く、季節感あふれる贈り物になります。また、会場のテーマや式の季節に合わせた色調や種類を選ぶと、演出にも一体感が生まれます。
スタイル別|贈って喜ばれる花ギフト
花束|新郎新婦へ直接渡すサプライズに
大きく華やかな花束は、贈る場面をより印象的にします。披露宴や二次会の場で手渡すと、撮影にも映え、多くの人の祝福の目にも止まります。
豪華なラッピングやリボンを使用するとよりフォトジェニックになり、記憶に残る贈り物になります。
アレンジメント|受付や会場装飾にも最適
花瓶が不要でそのまま飾れるアレンジメントは、受付スペースやケーキテーブル、ゲスト席の隅など、式場内の飾りとしても活躍します。
高すぎず低すぎず、程よい存在感のあるアレンジは会場全体の調和を保ちつつ華を添えることができます。
プリザーブドフラワー・ボックスフラワー|記念に残る特別な贈り物
生花ではなく、プリザーブドフラワーやボックスフラワーは長く残る記念品として最適です。
箱に入っているため持ち運びも簡単で、式後に新居に飾ってもらいやすい点も魅力。式の写真撮影後にも、ずっと目にすることができる特別感を贈ることができます。
関係別に見る花の選び方
友人・同僚に贈る場合
友人や同僚への贈り物には、親しみやすくカジュアルなスタイルも◎。ピンクやオレンジなど明るめの色合いでまとめたアレンジメントや花束は、気持ちが伝わりやすく、カジュアルな祝福として喜ばれます。
また、メッセージもフランクに「結婚おめでとう!幸せいっぱいの毎日になりますように」といった一言を添えるとよいでしょう。
親戚・家族からの贈り物
親戚・家族として贈る場合は、少し格式をもたせた上品なデザインがふさわしいです。
深みのある色味や落ち着いた雰囲気の花を選び、花束やアレンジメントともに感謝や愛情が感じられるものにしましょう。
胡蝶蘭や大輪のバラを使った高級感あるスタイルは、長く飾ってもらえる記念品になります。
上司や目上の方への結婚祝い
上司や目上の方に贈る場合は、格式と節度を重んじた花選びが重要です。
白を基調にグリーンを効かせたシンプルで清楚なアレンジメントが無難で、どんな式場にも馴染みやすいです。
メッセージは控えめに、「ご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに」といった丁寧な文章で、花の品格と調和するようにしましょう。
花と一緒に贈ると喜ばれるプラスαギフト
花だけでなく、プラスアルファとしてギフトを添えるとさらに喜ばれます。
上質なキャンドルやアロマオイル、新婚の日々に使えるペアマグカップやフォトフレームなどは、花とともに実用性や記念性を高めてくれます。
組み合わせる際は、花の雰囲気や新郎新婦の趣味・好みに合わせて統一感を出すことがポイントです。
まとめ|心に残る花贈りで、門出を華やかに彩ろう
結婚式という特別な日には、ただ美しい花を贈るだけでなく、品格と祝福の気持ちを込めた選び方が求められます。花の種類、スタイル、メッセージ、関係性に応じたマナーを意識することで、贈り物としての価値がぐっと高まります。心に残る花贈りを通して、新郎新婦の門出を華やかに彩りましょう。