結婚祝いに胡蝶蘭——上品で格調高く、「幸福が飛んでくる」という花言葉まで備えた理想のギフトです。
ただ、その華やかさゆえに“式場直送はNG”“サイズが大きすぎて困った”といったトラブルも起こりがち。
せっかくの気持ちが現場のオペレーションを圧迫してしまっては本末転倒ですよね。
本記事では、式場NGを確実に回避しつつ、受け取る側の生活導線やインテリアにもしっくり馴染む「正しい贈り方」をやさしく解説。
色・サイズ・相場の目安から、札やメッセージの文例、フローリストへの依頼テンプレまで網羅します。読み終えた頃には、あなたの胡蝶蘭が“気が利く贈り物”として記憶に残る一鉢になるはずです。
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胡蝶蘭は結婚祝いに“アリ”。ただし、サプライズの式場直送や過度に大きいサイズは避け、基本は新郎新婦の自宅へ、
置きやすいサイズを祝仕様で丁寧に贈るのが正解です。色は白や淡ピンクで上品に、札とカードで祝意と差出人を明確に。
到着日は挙式の前後にゆとりを持たせ、輸送配慮や写真確認まで手配できれば完璧です。
相手の負担を減らし、暮らしに長く溶け込む一鉢を選べば、あなたの心遣いは確実に届きます。
——“見栄えより、思いやり”。この合言葉さえ守れば、胡蝶蘭はふたりの新生活に静かな幸福を運ぶ、最高のウェディングギフトになります。
胡蝶蘭は結婚祝いに「アリ」?—基本の考え方
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」など、結婚の門出にふさわしい意味を持ちます。
鉢物は「幸せが根付く」という縁起の良さもあり、結婚祝いとして“アリ”です。特に白や淡いピンクは上品でウェディングと好相性です。
ただし注意:開店祝などビジネス色の強い贈答イメージもあるため、「サイズ」「色味」「札の表記」を結婚祝い仕様に調整するのがコツです(後述)。
式場NGを避ける3つの鉄則
多くの会場は装花の外部持込を制限しています。以下3点を徹底すればトラブルを回避できます。
鉄則1|“式場へ直送”は先に可否確認
会場は提携フローリスト以外の花を全面NGまたは持込料発生とすることが多い。送る前に会場名・担当者を確認し、搬入可否・時間・受取場所を聞く。サプライズ直送は厳禁。
鉄則2|基本は「新郎新婦の自宅」or「後日配送」
会場がNG/不明な場合は、結婚式前〜後に自宅へ送るのが最も安全。留守がちな直前日は避ける。
鉄則3|“当日手持ち”は最小限のサイズで
大型鉢は移動と管理が負担。当日持参ならミディ胡蝶蘭(小ぶり)や花束へ切り替えが無難。会場保管の可否も事前確認を。
贈るタイミングと送り先:失敗しないスケジュール
ベスト:挙式の1か月前〜1週間前に自宅へ(新居の引越予定がない日程に)。
招待された相手へは式より前に届くように手配。直前・直後は避ける。
メモ:当日会場直送は規約・導線・撤去の観点でハードル高。やむを得ず送る場合でも、会場の承諾を文面で取るのが安心です。
どの胡蝶蘭を選ぶ?—色・サイズ・相場
色の選び方
白:清廉・純粋。最もフォーマル。弔事でも用いられるため、札とラッピングを祝仕様(金銀水引、淡色リボン)に。
淡ピンク:やわらかく華やか。「あなたを愛します」の意味合いで結婚向き。
サイズ(本数)と置き場所
ミディ1〜2本立:玄関・食卓に◎(自宅向け)。
3本立:定番・見栄え良し。
5本立以上:非常に豪華=自宅には大きすぎることも。
価格相場(個人の結婚祝い目安)
ミディ・1〜2本立:5,000〜15,000円
3本立:15,000〜35,000円前後(輪数で変動)
5本立:30,000〜50,000円超(豪華・設置場所要確認)
ワンポイント:個人間の結婚祝いは1〜2万円が無理なく喜ばれやすいレンジ。見栄え重視なら良株の3本立(2万円前後)がバランス良。
宛名・札・メッセージの書き方(文例つき)
札・カードの基本
誰宛てか/誰からかを明確に。小さめのお祝いでも立て札 or メッセージカード推奨。誤字は最大の失礼。
忌み言葉・重ね言葉は避ける
「切れる・別れる・終わる・枯れる」などはNG。重ね言葉(たびたび、くれぐれも 等)も避けるのが無難。
文例
友人へ(カジュアル)
ご結婚おめでとう!おふたりに“たくさんの幸せが舞い込みますように”。末永くお幸せに。
目上の方へ(丁寧)
ご結婚誠におめでとうございます。おふたりの新しい門出に、変わらぬ幸せが根付きますよう心よりお祈り申し上げます。
会社の同僚・連名
ご結婚おめでとうございます。新生活が笑顔で満ちることをお祈りしています。(総務一同)
当日持参はアリ?—現場で困らない運用ルール
大きな鉢の手持ちは非推奨:クロークや保管スペース、搬出を会場が嫌がる/受取不可のことが多い。
どうしても当日渡すなら、ミディ胡蝶蘭(箱入り)または花束にし、披露宴後すぐ持ち帰れるサイズを。事前に司会・幹事と贈呈タイミングを共有。
届いた後に長く楽しんでもらう一言アドバイス
置き場所は直射日光とエアコンの風を避けた明るい室内へ。
水やりは根元のミズゴケが乾いたら少量が目安。
花粉が落ちにくく衣服を汚しにくいので、リビングにも◎。
(※胡蝶蘭は花粉が飛散しにくく、香りも控えめで室内向きです)
こんな時は代替案:式場完全NG/遠方/季節要因
式場完全NG:挙式前後に自宅へ配送、または後日指定で新居到着に。
遠方で気温が厳しい(真夏/真冬):クール/保温便対応の可否を花店に確認。難しければプリザーブドの胡蝶蘭アレンジやお花のカタログギフトへ切替。
置き場所が心配:ミディ・ミニサイズや上質アレンジに変更。
注文時にそのまま使えるフローリスト依頼テンプレ
件名:結婚祝い用 胡蝶蘭の手配依頼(○月○日着)
・用途:結婚祝い(自宅宛)
・お届け先:〒/住所/お名前(連名可)/電話
・ご希望到着日・時間帯:○月○日(○曜) 午前中
・ご予算:2万円前後(税込・送料込)
・サイズ/色:3本立・白(ラッピングは祝仕様、金銀水引や淡色リボン)
・札/カード:
表記例「御結婚御祝 ○○より」+上記文例
・梱包:輸送用二重箱/転倒防止に固定
・写真確認:出荷前に実物写真をメールで共有希望
・注意:到着日が不在の場合は翌日再配達に(生花のため置配不可)
会場直送のときは追加で:
・会場名・担当者・搬入口・指定時間・持込料有無(支払方法)を事前に会場へ確認済み。到着時は担当者○○様宛に連絡。
チェックリスト
会場直送は事前承諾を取った? NGなら自宅へに切替。
到着日は挙式1か月〜1週間前を目安に設定した?(直前は避ける)
サイズは生活導線に合う?(迷ったらミディ or 3本立)
色は白 or 淡ピンクで上品に。ラッピングで「祝」のニュアンスを強調。
札・カードは誤字なし/忌み言葉なし? 文例を流用してOK。
予算の目安(個人):1〜2万円中心、3本立なら〜3.5万円。