花のある暮らしを長く楽しみたい——そんな願いに応えるのが「プリザーブドフラワー」です。
ところが日常では「ブリザードフラワー」と呼ばれることもあり、どちらが正しいのか迷う人が少なくありません。
正解は“保存する”を意味する preserved に由来する「プリザーブドフラワー」。生花の美しさやしっとりした質感を保ちながら、水やり不要で1~3年たのしめるのが魅力です。
直射日光や湿気を避け、ケースや乾燥剤を併用すれば、記念日ギフトから日常のインテリアまで幅広く活躍。
この記事では誤用が生まれた理由から、ドライ・造花との違い、長持ちさせるコツまでをやさしく解説します。まずは「正しい名前を知る」ことから、花との賢い付き合いを始めましょう。
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迷ったら「プリザーブドフラワー」でOK。生花のような美しさをキープしつつ手間がかからない——それが選ばれる最大の理由です。
「ブリザードフラワー」は誤用という前提を押さえ、直射日光・高温多湿を避ける、ケースで守る、やさしくホコリを払う、といった基本だけ守れば長く楽しめます。
贈り物にも自分用のインテリアにも最適。
“プリザ=保存、ブリザード=吹雪”の合言葉で、これからは自信を持って選びましょう。
プリザーブドフラワーとは?仕組みと特徴
生花を特殊な保存液で加工した花材。
一般的な工程は、脱水・脱色 → 保存液と染料で着色 → 乾燥・成形。見た目・質感が生花に近いのに、水やり不要で長持ち。
花粉が出ない・軽いため、アレルギー配慮のギフトやブライダル装花、インテリアに人気。
ただし、直射日光・高湿度・高温に弱い(色あせ・透け・ベタつき・型崩れの原因)。
なぜ「ブリザードフラワー」という誤用が生まれるのか
英語のpreserved(プリザーブド)の聞き間違い・言い間違い。
カタカナ表記の揺れ(「プリザード」「ブリザード」など)と、似た発音が混同を招く。
正しくはプリザーブド。略して「プリザ」はOK。
ドライフラワー・造花との違い
種類 | 素材/加工 | 見た目の質感 | お手入れ | 寿命目安 | 水やり |
---|---|---|---|---|---|
プリザーブド | 生花を保存液で加工 | 生花に近いしっとり感 | 乾拭き・防湿 | 1~3年 | 不要(厳禁) |
ドライフラワー | 乾燥(自然乾燥/シリカゲル等) | 乾いたマット質感 | 乾拭き・防湿 | 数か月~1年 | 不要 |
造花(アーティフィシャル) | 布・樹脂等 | 均一で耐久的 | 水拭き可 | 半永久 | 不要 |
プリザーブドのメリット/デメリット
メリット
生花級の美しさが長期間キープできる
水やり不要・花粉なしで扱いやすい
軽くて壊れにくい(ケース化でさらに安心)
カラー展開が豊富(染料で多彩な色が可能)
デメリット
直射日光・湿気・高温に弱い
押す・つまむなどの物理的な衝撃に弱い
生花より高価になりやすい
水厳禁(濡れると透明化やベタつきの原因)
失敗しない選び方(チェックリスト)
花弁の張りとふっくら感:しわや割れが少ないもの。
色むら・色移りの有無:花弁やケースの内側を確認。
茎・葉の処理:ワイヤリングやテーピングが丁寧か。
保護ケース:ホコリ対策のクリアケース/ドームが付属だと安心。
設置場所の想定:直射日光が当たらない所に置けるサイズか。
付属品:乾燥剤・取り扱い説明があると◎。
長持ちさせるお手入れ手順
置き場所を決める:直射日光を避け、20~25℃・湿度40~60%目安の室内へ。
ホコリを取る:柔らかいメイクブラシ/ブロワーで“撫でるだけ”。(強い風はNG)
ケースに入れる:オープンなら透明ケースやドームでガード。
湿気対策:近くに乾燥剤を置く(花に直接当てない)。浴室・キッチン・窓際は避ける。
形を整える:つぶれた花弁は指先でやさしく戻す。どうしても気になる時はドライヤーの冷風を30~40cm離して数秒(温風は厳禁)。
やってはいけない: 水をかける/直射日光に当てる/高温多湿(車内・窓際・夏の玄関)/強風や掃除機で吸う
よくあるトラブルと対処法
色あせ:直射日光・紫外線が原因。日陰へ移動+ケース利用で予防。
花弁がベタつく/透明っぽくなる:湿気や水分の影響。乾燥剤を近くに置き、湿度の高い場所から移動。
割れ・欠け:乾燥しすぎや衝撃。触れる頻度を減らし、ケース保管へ。
ホコリが目立つ:柔らかブラシで除去。固く拭くのはNG。
形崩れ:梱包材に押された可能性。冷風を遠目から数秒+指先で微調整。
ギフトで喜ばれる使いどころアイデア
記念日・誕生日:メッセージカードとセットで長く飾れる贈り物に。
結婚祝い・プロポーズ:ガラスドームやリングピロー風アレンジで特別感。
新築・開店祝い:ほこり防止のケース入りや壁掛けフレームが飾りやすい。
仏花:花粉が出ず、お手入れ簡単で長期に向く。
よくある質問(FAQ)
Q1. 正式名称は? 読み方は?
A. プリザーブドフラワー(preserved flower)。読みは「プリザーブド」。「ブリザード」は誤り。
Q2. 寿命はどのくらい?
A. 環境次第で1~3年が目安。直射日光・高湿度・高温を避けるとより長持ち。
Q3. 水やりは必要?
A. 不要です。むしろ水は厳禁。
Q4. 屋外に飾れる?
A. おすすめしません。 日光・湿気で劣化が早まります。
Q5. 手入れは面倒?
A. 基本はホコリをやさしく払うだけ。ケースや乾燥剤を併用すると楽。