「推し色で、誰が見ても“この花はうちの推し”と分かる一基をつくりたい」。
でも配色の正解や会場ルール、花材の選び方がわからず、一歩目で止まっていませんか?
本記事は、色の黄金比“70:25:5”という再現性の高い型をベースに、推し色別のレシピ、季節の花材、造形・装飾のコツ、NG回避までを一気通貫で解説。
初めてでも迷いなく、写真映えとマナーを両立した“個性派スタンド花”を実現できます。あなたの推しの世界観を、会場の入口から最初の一秒で伝え切りましょう。
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スタンド花の基本仕様と会場ルール
まず“置けるサイズ”と“会場ごとの規定”を押さえると、デザインの自由度が一気に増します。
サイズの目安
多くの会場では「高さ180cm以下・土台(足)40×40cm程度」が基準。これを超えると設置不可の可能性があります。
※幅は花で広げられる場合もありますが、通路動線や安定性の観点で制約あり。無理なワイド設計は転倒リスクにつながります。会場規定(レギュレーション)
消防法・ホール規定に基づき、設置場所は主催者判断/順番指定不可が一般的。時間厳守、回収必須、連結やバルーン禁止など細則が出ることも。必ず公式案内を確認しましょう。受け入れ不可のケース
会場や公演によっては持ち込み自体NG、またはアレンジのみ可などの指定あり。早めの確認が必須です。撤去マナー
贈り主側で撤去手配が基本。公演直後/当日指定時間での回収など、会場により異なります。
コンセプト設計:推し色×世界観を固める
デザインは「色」「質感」「造形」「ストーリー」の4要素で考えると迷いません。
色:推し色(メイン)+世界観に合うサブ色+差し色
質感:マット(ダリア、ガーベラ)/つや(バラ)/フワ(カーネ、アジサイ)/線(リキュウソウ、ドラセナ)
造形:縦(スタイリッシュ)/横(ボリューミー)/アーチ(華やか)
ストーリー:楽曲・衣装・季節・会場ビジュアルとの整合をとる
配色テンプレ:70:25:5の黄金比
視認性と統一感を両立する黄金比。「ベース70%:メイン25%:アクセント5%」で組むと破綻しにくく、“推し色が主役”の状態を保てます。
ベース=土台色(グリーンや白系)
メイン=推し色(花量で見せる)
アクセント=補色/金銀/黒など“締め色”
配色デザインの基礎理論として定番の考え方です。
迷ったら「ベース白 or グリーン」「メイン=推し色」「アクセント=補色の小花 or リボン」でOK。
推し色別・配色レシピ集(すぐ使える花材リスト付き)
各レシピは「ベース70:メイン25:アクセント5」で構成。花材は一例です(季節・入荷で前後)。
ブルー推し(知的・透明感)
ベース:白バラ、白カーネ、アジサイ白、グリーン
メイン:デルフィニウム(ブルー)、ブルースイートピー
アクセント:黄色の小花(オンシ、ソリダコ)、もしくは銀のリボン
ポイント:青は暗く沈みがち→白面積を厚めにして写真映えUP。
レッド推し(情熱・主役感)
ベース:白・アイボリー系+グリーン
メイン:赤バラ、ダリア、ガーベラ
アクセント:黒リボン/金パネル
注意:新店オープン・住宅関係への贈り物では赤=火事・赤字連想で嫌がられる場合あり。先方の業種により配慮を。AND PLANTS
ピンク推し(可憐・多幸感)
ベース:白カーネ、スプレーマム
メイン:ピンクバラ、スプレーバラ、トルコキキョウ
アクセント:ミントグリーンの葉物、ラベンダー
パープル推し(神秘・高貴)
ベース:白・シルバー葉
メイン:トルコキキョウ紫、リシアンサス、カーネ紫
アクセント:ライムグリーン(アナベル/実物)で重さを軽減
イエロー推し(明るさ・躍動)
ベース:白+ライトグリーン
メイン:オンシジューム、ガーベラ黄、ラナン(季節)
アクセント:紺リボン(補色の青系)で締める
ブラック/ホワイトモノトーン推し
ベース:白7割
メイン:白〜アイボリー大輪(ダリア、バラ)
アクセント:黒(リボン・パネル枠・ラッピング)でコントラストを作る
注意:モノトーンは弔事連想にならないよう形は祝祭的に(アーチ・円錐など)
季節別のおすすめ花材(通年/春夏秋冬)
通年で回しやすい:バラ、カーネーション、ガーベラ、トルコキキョウ、ヒマワリ(一部季節偏り)
枝物で“格”を出す:サンキライ・ドウダン・ユーカリ・ヒムロなど、季節枝物を差すと立体感と持ちが向上。入荷タイミングは月ごとに変わるため、枝物カレンダーの把握が有益。
季節の花一覧(参考):春(チューリップ、ラナン)、夏(デルフィ、ヒマワリ)、秋(ダリア、ケイトウ)、冬(シクラメン系は鉢物・カットは要相談)など。
造形・装飾のコツ:立体映えと写真映えを両立
S字/三角構図で“流れ”を作る
大輪→中花→小花→実物→葉物の順に面を埋める
明暗差(白〜カラー〜黒)を縦に配列すると奥行きが出る
幅を出すときは連結禁止の会場が多い点に注意(複数基の連結NGが規定されがち)。
バルーン・布・パネル等は会場が許可した範囲で。バルーン禁止の事例も珍しくありません。
立て札(パネル)・名札の書き方
基本構成:
宛名(例:〇〇様)
祝文(御出演祝/御公演御礼 など)
贈り主名
読みやすいフォント/コントラストで“写真に写る”設計に。
会場によっては掲示位置・サイズ指定あり。案内に従いましょう。
失敗しない手配フロー(依頼〜撤去まで)
最短5手順でOK。初めてでも迷いません。
公式情報を確認
祝花の可否/サイズ/搬入・撤去時間/装飾可否(バルーン・連結など)を公演公式・会場ページでチェック。会場サイズに合わせてプラン確定
目安:高さ〜180cm、足40×40cm。2段禁止・1段のみ可などの制限も想定。配色レシピ(70:25:5)で花材決定
推し色を“メイン25%”に据え、写真映えを担保。花店へ発注(推奨:公演5日前まで)
会場搬入条件に合わせた制作・配送・撤去まで一括依頼が安心。撤去依頼を書面化
当日指定時間での回収を明記。贈り主側で手配が基本です。
よくあるNG&回避策チェックリスト
時間外搬入/回収漏れ → 公式が指定する“必着・回収時間”を花店と共有。
規格超過(高さ・足サイズ) → 「180cm・足40cm角」を上限目安に。
連結・床置き装飾 → 複数基を繋げる/床にボード設置は不可が多い。
バルーンNG会場 → 事前確認。禁止の周知例あり。
香りが強すぎる花を大量投入 → 人の多い場では不快要因。ユリ等は品種選定や本数調整で配慮。
弔事連想デザイン → 黒白のみ・低彩度一辺倒は避け、祝祭的な形とアクセントで中和。
赤の業種タブー → 住宅・新店オープン等では赤を避ける配慮が推奨。
予算別の目安と“削らない”ポイント
3万円台:単色×シンプル造形。パネルの視認性は死守。
5万円台:色幅と花径の“ミックス”で密度感アップ。**アクセント5%**の効きが写真に出る。
8万円〜:枝物や造形素材で高さ・横幅の演出。照明映えする白面積と推し色の大輪を確保。
削らないほうがいい:
メインの大輪(推し色の主役)
白・グリーンの“ベース量”(写真での抜け)
名札・パネルの可読性(PR効果)