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これだけで“和”になる—和風フラワーアレンジメントの基本レシピ

花をたくさん集めなくても、特別な器がなくても、“和の趣”は驚くほど簡単に生まれます。
鍵は「余白」「非対称」「季節感」。枝1本・主役の花1〜2本・下草少し――たったこれだけで、空間に静かな呼吸が生まれ、日常がしっとりと引き締まります。
本記事では、器選びから長さの決め方(三才=真・副・控)、剣山を使った基本レシピ、オアシス不要の投げ入れ、配色のコツ、季節の楽しみ方までを丁寧にガイド。
初めてでも“和に見える”理由がわかり、すぐ実践できる再現性の高い内容です。
忙しい日でも、花一輪で暮らしの温度を少し下げる――そんな小さな贅沢を、今日から叶えましょう。

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この記事のまとめ

“和”をつくる本質は、足し算ではなく引き算にあります。
構図は三才(真・副・控)で高さと奥行きを出し、器は落ち着いた色の浅鉢や筒形を選ぶ。
花材は少種少量に絞り、水面の余白と花の間を大切にする。これだけで、静けさと品のある佇まいが完成します。
うまく決まらない時は、①詰め込みをやめて本数を減らす、②中心をずらして非対称に、③長・中・短の差を強める――の3点を見直せばOK。
季節の枝を1本足すだけでも、部屋の空気は見違えます。日々の一作を重ねるほど、あなたの“和の目”は育ちます。
肩の力を抜いて、余白を信じて。今日の器と花で、凛とやさしい一景を。

和の印象を決める3つの原則(余白/非対称/季節感)

  • 余白(間・ま):器の口元や花と花のあいだに空気の層を残す。詰めすぎない。

  • 非対称:中心をずらし、高低差・濃淡差・前後差をつける。きれいな三角形が目安。

  • 季節感:枝・葉・花にその時季の“物語”を持たせる。春=芽吹き、夏=涼感、秋=実り、冬=凛とした静けさ

メモ:迷ったら「枝1・主役の花1〜3・添えの草1」で3種以内に。少種少量が“和見え”の近道。

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必要な道具と器の選び方

道具

  • 花鋏(茎を潰さずスパッと切れる)

  • 剣山(ピンが密な中〜大サイズが汎用)

  • 花器/浅皿(直径15–24cm)/一輪挿し

  • 霧吹き、ピンセット、新聞紙(作業マット)

  • 質感が“和”:陶器・磁器・漆・竹籠・南部鉄器風。

  • 色は無地の濃色(墨色・紺・茶・深緑)が万能。

  • 形は低くて広い浅鉢 or 背のある筒のどちらかを揃えればOK。

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“和”に見える花材の選び方(枝物・花・葉)

  • 枝物(骨格):柳/雪柳/梅/椿枝/南天/木苺/ドウダン/青もみじ/松(季節で選ぶ)

  • 主役の花:菊/椿/百合/ダリア(渋色)/芍薬/アネモネ/ラナンキュラス/チューリップ(原種系も◎)

  • 添え(葉・草):ミスカンサス(細葉)/レモンリーフ(節度を守って)/下草系(タマシダ等)/実物(ヒペリカム、南天の実)

コツ:花は大・中・小のサイズ差をつくる。枝1・花1・下草1の三位一体で“和”が決まる。


黄金比を応用した長さの決め方(真・副・控)

三才(さんさい)=真(しん)・副(そえ)・控(ひかえ)で高さと広がりを作る基本構成。

  • 器の基準寸法=「器の直径(または口径)+器の高さ」

  • 長さの目安

    • :基準寸法の 1.5〜2倍

    • 真の 2/3

    • 真の 1/3〜1/2

  • 角度:

    • =やや後方へ立ち上げる(奥行きを出す)

    • =正面〜斜め外に伸ばす

    • =前方低く、空間を“押さえる”

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はじめての基本レシピ:剣山でつくる和の三才構成

仕上がりイメージ

  • 器:濃紺の浅鉢(直径18cm)+剣山

  • 花材:枝物1(雪柳)/主花2(白い菊)/添え1(ミスカンサス)

手順

  1. 準備

    1. 器に剣山を置き、7〜8分目まで水を張る。

    2. 茎の切り口は水切り(水中で斜めにカット)。

  2. 真(枝物)を立てる

    • 一番長い枝を器基準の1.5〜2倍に調整。

    • 根元の葉を落とし、やや後方へ傾けて剣山に刺す。上部は軽くカーブさせ“流れ”をつくる。

  3. 副(主花1)を添える

    • 菊1本を真の2/3の長さに。正面〜やや外側へ。

    • 花顔は少し下向きで奥ゆき強調。

  4. 控(主花2)で前へ流す

    • 2本目の菊は真の1/3〜1/2前方低く置いて三角形を完成。

  5. 下草で“間”を整える

    • ミスカンサスをS字に挿し、水面の余白を活かす。重なりすぎた箇所は間引く。

  6. 仕上げ

    • 正面→斜め→横→上の順で360°チェック。

    • 花同士が触れ合い過ぎていたら1cm離すのが目安。

ビジュアル案:

  • 図1「三角形の構図(真・副・控)」

  • 図2「器基準寸法と長さ比」

  • 写真例「挿し位置の上から見た配置」

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投げ入れ(オアシス不要)で楽しむ簡単レシピ

:背のある筒花器 or 一輪挿し
花材:柳1/チューリップ3/下草少量

手順(投げ入れの基本)

  1. 柳を器の高さ×1.5でカット。口元でクロス気味に当て、枝の弾力で留める(口元留め)

  2. チューリップを段差(長・中・短)で入れ、花顔の向きを三者三様に。

  3. 下草を少量だけ足し、水面を見せる

ポイント:投げ入れは“留まり方”が命。枝の分岐や曲がりを利用し、口元で三角支点を作ると安定します。


配色の基礎:和色の考え方と組み合わせ例

  • 主色1:従色1:差し色11:1:0.2くらいが上品。

  • 濁し色(墨・茶・抹茶・藍)を器または葉物で入れると一気に“和”。

  • 例:

    • 白(主)× 深緑(従) × 撫子色(差し)

    • 山吹(主)× 墨(従) × 瑠璃(差し)

    • 薄桃(主)× 常緑の葉(従) × 金赤の実(差し)

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季節別のおすすめアレンジ例(花材は目安)

  • 春(芽吹き):梅枝/ラナンキュラス/豆の花 or タマシダ

  • 夏(涼感):青もみじ/白百合/ミスカンサス

  • 秋(実り):ススキ/ワレモコウ/菊(渋色)

  • 冬(静けさ):松 or 南天/椿/下草少量

行事アレンジ:

  • 正月=松+南天+菊(器は黒・赤・金でめでたく)

  • ひな祭り=桃+菜の花+白小花

  • お彼岸=菊を主役に、葉で“間”を生かす


うまく“和”にならないときのチェックリスト

  • 詰め込みすぎ:種類・本数を減らす(3種以内推奨)。

  • 対称になっている:花の中心を左右どちらかに1/3ずらす

  • 高さが均一長・中・短の差をはっきり。

  • 水面が見えない下草を間引く/器を浅くする

  • 色が派手:どこか一箇所を無彩色(白・墨)に置き換える。

  • 倒れる:剣山の位置を器の端に寄せる/枝の重心を低く

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長持ちのコツ(下処理・水・置き場所)

  1. 下処理

    • 茎は水切り(水中で斜めカット)

    • 枝は割り入れ(根元を十字に少し割って吸水UP)

    • 毎日交換(浅鉢は特に)

    • 器と剣山を洗浄(ヌメリ=バクテリアの温床)

  2. 置き場所

    • 直射日光・エアコンの風・家電の熱源を避け、涼しい半日陰へ。

  3. 応急処置

    • しおれ→深水に30分/切り戻し

    • 花粉(百合)→咲いたらすぐ葯を取る


よくあるQ&A

Q. スーパーの花でも“和”になりますか?
A. なります。枝物1本を足すだけで世界が変わります。雪柳・木苺・ドウダンなど細枝は価格も手頃。

Q. 剣山がなくてもできますか?
A. 可能。投げ入れ、あるいは丸めたアルミホイルを器底に入れて茎を挟む即席“花留め”も有効。

Q. どの向きが正面?
A. 一番“物語が伝わる面”を正面に。正面→斜め→横→上と回しながら仕上げると自然に決まります。

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